Since 1975:環境、人権、アート、ノンフィクションなどの書籍を出版。発行点数520点。地域の相互扶助を促す「月刊マイ奈良」創刊37年480号

新なにわ塾叢書②

税込価格:1,944円

大阪の近代建築と

企業文化

講話者:橋爪紳也、石田潤一郎、山形政昭、佐野正一、栗本智代、酒井一光、川嵜千代

編著者:大阪府立文化情報センター

    +新なにわ塾叢書企画委員会(橋爪紳也、江弘毅、栗本智代、音田昌子)

 

版型/頁:新書判ソフトカバー /410頁(本文304頁、脚注106点、資料100頁)

ブックデザイン:鈴木一誌

ISBN:9784833907026

志の結晶、近代建築。

その歴史的建造物が次々と消えてゆく。

これ以上失ってはいけない!

大阪が日本の中心にいた時代、明治・大正に建てられた名建築や歴史的建造物が次々と消えていく現代。そんな、たそがれ迫る大阪の近代建築と先人達が作り上げていた、利益だけを追求するのではなく社会、文化に貢献する(ロマンと実利の共存、志。)その企業(財閥)文化の「栄光と挫折」を追いかける!

第1章 落日の大阪・近代建築

橋爪紳也(はじづめ・しんや)

建築史家。大阪府立大学教授。大阪市立大学都市研究プラザ特任教授。建築や年の生活文化を中心に横断的に研究、まちづくりを実践する。

第1章目次

 

・近代建築の魅力とは…

・関西の建築界はいつ頃できたのか

・ある種の到達点をみた大阪独自の建築群

・忘れ去られた建物を語り直す大切さ

・社会に多大な貢献をした旧生駒トンネル

・初志貫徹、不撓不屈の男・大林芳五郎

・窮すれば通ず─伝説となったエピソード

・大阪に満ちていた挑戦する気概

・阪神財閥と繊維産業が近代建築に果たした役割

・かつて栄耀栄華を極めた大阪は「東洋のマンチェスター」と呼ばれた

・大富豪たちの村

・阪神財閥と近代建築

・大正ロマンの香り漂う旧藤田男爵邸《太閤園》

・稀代の数奇者・二代目野村徳七の《碧雲荘》

・地元活性化の期待担う門司赤煉瓦プレイス

・繊維産業が残した近代建築の数々

・なぜ大阪の建築物がダメになったのか

・どうしてこんなに近代建築が少ないんだ

・見慣れた建物が壊れていく寂しさ

・競い合う建築文化は大阪らしい

・近代建築を残すすべあり

第2章 大阪の近代建築─その個性の成立

石田潤一郎(いしだ・じゅんいちろう)

京都工芸繊維大学教授。日本近代建築史専攻。関西で活躍した建築家についての研究では定評がある。

第2章目次

 

・はじめに

・大阪建築界の開化

・そして誰もいなくなった…アーキテクト四傑の挫折

・辰野金吾の苦心と功績

・大阪・近代建築の特性 その1「建築を信用の用具とす」

・大阪・近代建築の特性 その2「自由で社会的ではつらつたる…」

・大阪・近代建築の特性 その3「ビジネスアーキテクトであることを要す」

・クライアントと建築家のあいだに立ち現れる個性

第3章 住友の建築と近代大阪

山形政昭(やまがた・まさあき)

大阪芸術大学建築学科教授。建築史、建築計画専攻。関西の建築史上不可欠の住友臨時建築部について語った白熱の90分。

第3章目次

 

・住友臨時建築部─野口・日高の時代から長谷部・竹腰の時代へ

・竣工以来の姿をとどめる中之島図書館

・住宅作品に見られる美術工芸的特性

・北浜のシンボルとなった竹腰健造の苦心作《大阪証券取引所》

・大大阪にふさわしい新大阪ホテル誕生

第4章 安井武雄の仕事 ─ 大阪ガスビルを中心に ─

佐野正一(さの・しょういち)

気鋭の建築家・安井武雄の後を継ぎ、日本を代表する名建築物を数多く世に送り出した、日本建築界の重鎮。

 

栗本智代(くりもと・ともよ)

大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所主任研究員。大阪の個性や魅力を歴史や文化的側面から探求。「なにわの語り部」公演も展開している。

第4章目次

 

・大阪の都市化は堺筋沿いから御堂筋沿いへ

・御堂筋の拡幅工事と共に建築されたガスビル

・映画・西洋料理・料理講座…新文化の発信基地として

・安井氏の旧館と佐野氏の新館 接続はなめらかに

・安井武雄のモダニズム建築

・安井武雄の人生

・四つのモダニズム建築とそれ以外

・設計・施工・建築主 三者の新しい関係

・安井武雄から受け継いだ精神とは……

第5章 泉州の企業家と建築遺産 寺田甚与茂と谷口房蔵

酒井一光(さかい・いっこう)

大阪歴史博物館学芸員。大阪の歴史的建造物に関する研究をおこなう。近代建築ファンに好評の著書も上梓。

第5章目次

 

・寺田財閥の礎を気付いた寺田陣与茂

・山岡尹方と共に岸和田煉瓦を設立

・紡績・銀行・鉄道・電力など次々と事業を興す

・寺田財閥の残した近代建築

・大阪合同紡績の創業者・谷口房蔵

・大阪港の整備事業に注力

・現存する優れたデザインの近代建築に深く関与

第6章 芝川家とその建築

川嵜千代(かわさき・ちよ)

芝川家とその事業についての歴史資料を整理する傍ら、「大オオサカまち基盤」のメンバーとして近代建築の保存・活用に奔走する。

第6章目次

 

・芝川家について

・芝川家 都市の建築《伏見町旧洋館》

・芝川ビル

・千島土地株式会社本社屋

・芝川家 郊外の建物《甲東園・芝川邸》

・甲東園・芝川又右衛門邸

・甲東園・茶室山舟亭

・甲東園・松花堂

・甲東園・芝川邸増築

・甲東園・芝川邸寿宝堂(八角堂)

・甲東園・芝川邸内図書館

・住吉・小田原の家

・六甲山別荘

・戦後の建築

資料編

・大阪・近代建築史年表

・講演者より塾生に配付されたレジュメ

・大阪に残る近代建築の所在が分かるMAP

戦後には御堂筋、大阪駅周辺を美観地区に指定した。都市美の重要性を謳っていた。いかに美しい街を創るのかという目標を“民”と“官”が共有していたと私は思います。(中略)東洋の大都会にふさわしい風格をもった景観を造るべきだということに事業者や行政が思いをひとつにするところがあった。

橋爪紳也「落日の大阪・近代建築」より

税込価格:1,944円

 

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