Since 1975:環境、人権、アート、ノンフィクションなどの書籍を出版。発行点数520点。地域の相互扶助を促す「月刊マイ奈良」創刊37年480号

新なにわ塾叢書⑦

税込価格:2,160円

新なにわ塾叢書
その他の本

「大阪の学校」

    草創期を読む

著者・講話者:辻本雅史、川島智生、西口忠、藪田貫、山東功

編著者:大阪府立大学観光産業戦略研究所

    +関西大学大阪都市遺産研究センター

    +大阪府

    +新なにわ塾叢書企画委員会(橋爪紳也・藪田貫・音田昌子・奥平薫)

 

版型/頁:新書判ソフトカバー /710頁

ブックデザイン:鈴木一誌+山川昌悟

ISBN:9784833907071

 ら ん

嵐に立つ。

地元の学校は地元が造って運営する。

大阪に息づく誇りたかき町民自治の伝統。

 

明治・大正期、日本の教育界をリードする豪華な「学校」が大阪に続々と誕生しました。地元の学校は地元が造って運営する。江戸時代以来、大阪に息づく誇りたかき町民自治の伝統が日本人の度肝を抜いたのです。ひるがえって、今、大阪人に日本を先導する心意気や、いかに。

中央には「爾當盡心盡性盡力盡思愛主……」の御言葉

A.E.モルガン校長がお話をされている。大きな「忠」「孝」の額は、教育勅語の“君に忠”、“親に孝” の精神を示している。君とは天皇のことである。しかし、よく見るとそれらの内側に2枚の絵、右はミレーの「晩鐘」、左はホフマンの「Christ in the Temple」。さらに中央に掲げられた漢文は、漢訳聖書である。「爾當盡心盡性盡力盡思愛主……(心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい。)」(マルコによる福音書12:30〜31)ウヰルミナが大切にしたものが伝わってくる。

資料編Ⅰ 100年前の女学生卒業文 『今世紀の女子 個人に与えられた天職』

出典:『ウヰルミナ物語 大阪女学院創立125周年記念誌』大阪女学院創立125周年記念出版委員会2009年

第1章 石田梅岩と心学講舎
いまに生きる経営倫理

辻本雅史(つじもと・まさし)

国立台湾大学教授・京都大学名誉教授/京都大学文学部卒。同大学院教育学研究科博士課程退学。文学博士。京都大学教授を経て、2012年から現職。専門は教育史・日本思想史。主な著書に『「学び」の復権』『思想と教育のメディア史』『教育を「江戸」から考える』など。

第1章目次

 

・はじめに

・石田梅岩について

・「開悟」からの語り出し

・梅岩学登場のインパクト

・学問観の転換

・「学問」する民衆

・梅岩の思想と経済倫理

・今なぜ梅岩か

・石門心学の創出と展開

・ 大阪の心学講舎││明誠舎のこと

・マスローグの語り

・質疑応答

第2章 町人が作った小学校とその建築美

川島智生(かわしま・ともお)

京都華頂大学教授/京都工芸繊維大学大学院博士課程修了・博士(学術)、関西の小学校建築史で博士号を取得。近著に『近代京都における小学校建築』著作に『近代日本のビール醸造史と産業遺産』『近代奈良の建築家岩崎平太郎の仕事』、共著に『関西のモダニズム建築』『民芸運動と建築』。季刊雑誌『文教施設』に小学校の建築史学を2004年より連載。

第2章目次

 

・はじめに

・大阪の小学校は日本で比類ない立派なものが多かった明治前期

・華やかなりし小学校建築の数々︒御殿造りあり︑煉瓦造りあり

・なぜ学区制度廃止前に豪華な校舎が続々と誕生したのか?

・近代日本が持ち得た最も豪華な小学校が大阪に群としてあった

・そうそうたる建築家たちが手がけた名建築群

・大阪市が直接学校建設にのり出す

・標準化され没個性となった学校建築

・質疑応答

第3章 川口居留地から始まった

    ミッション・スクールと女子教育

西口 忠(にしぐち・ただし)

桃山学院史料室職員/川口居留地研究会事務局、日本聖公会歴史研究会会長、日本英学史学会副会長、『大阪春秋』編集委員。『桃山学院百年史』『桃山学院創立125周年記念誌』『大阪川口居留地の研究』編集。『聖公会新聞』に「日本聖公会史そぞろ歩き」を共同執筆。

第3章目次

 

・はじめに

・外国人居留地の概要

・遊歩規程と内地旅行免状

・川口居留地について

・ミッション・スクールとキリスト教学校

・プール学院と桃山学院

第4章 懐徳堂と泊園書院

私塾が果たした役割と大学

藪田 貫(やぶた・ゆたか)

関西大学文学部教授・同大学大阪都市遺産研究センター長/1971年大阪大学文学部卒業、同大学院修士課程・同大学助手・京都橘女子大学を経て1990年関西大学に教授として着任。専門は日本史、特に江戸時代(近世)の社会史・女性史。泊園記念会会長。主な著書に『男と女の近世史』『武士の町大坂』など。

第4章目次

 

・はじめに

・学校とは何か

・近代大阪の私塾と大学

・近世大坂の漢学塾

・競合する私塾

・閑話休題

・明治・大正期の泊園書院

・「文科大学不在」の時代

・おわりに

第5章 高等教育機関の変遷

旧制高等学校・旧制専門学校・大学

山東 功(さんとう・いさお)

大阪府立大学21 世紀科学研究機構教授、大学史編纂研究所所長/大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、文学博士。大阪女子大学講師、大阪府立大学准教授を経て、2011年から現職。専門は日本語学、日本思想史、高等教育史。主な著書に『大学を学ぶ─大阪府立大学史への誘い─』『唱歌と国語』『日本語の観察者たち』など。

第5章目次

 

・はじめに

・高等教育機関から成立した「公」の教育

・世界で1番古い大学は?

・ヨーロッパにおける大学の在り方と日本

・アメリカの大学の起源

・広がる大学のヨーロッパ・スタンダード

・大学に相当する高等教育機関

・近代日本の高等教育機関︑帝国大学の設置

・続々誕生する新制大学

・国家の「役に立つ」旧制専門学校

・大学令と私立大学

・大学令と公立大学

・さまざまな高等教育機関

・戦前から大阪府下にあった高等教育機関

・適塾から始まった? 大阪大学

・かつて3つの学校をもっていた大阪教育大学

・大阪市立大学はもと府立?

・獣医師養成機関を淵源にもつ大阪府立大学

・大津事件の大審院長・児島惟謙が名誉校員の関西大学

・初代校長は著名な建築家・片岡安氏の大阪工業大学

・経済学者・黒正巌が創設に奔走した大阪経済大学

・大阪の旧制高等学校は2校︑大阪高等学校と浪速高等学校

・大阪の高等教育機関の中で重要な施設・舎密局

・実学偏重の大阪

資料編Ⅰ

100年前の女学生卒業文

今世紀の女子 個人に与えられた天職

ウヰルミナ女学校1906(明治39)年卒

濱田( 岡崎)亀鶴【はまだ(おかざき)かつ】

資料編Ⅱ

女学校設立年表

女子教育発祥の地、大阪川口居留地。

150 年前から受け継がれてきた女子教育。

大阪に創設された女学校の歴史。

 

◎付録『昭和十九年度入学案内大阪府中等学校要覧』

 (桃山学院史料室所蔵)

資料編Ⅲ

草創期ビジュアル年表

経済的、社会的苦難を乗り越え、

大阪に根を張る(旭区、東淀川区)私学。

関西工学専修学校、昭和高等商業学校。

(現在の大阪工業大学)   (現在の大阪経済大学)

 

第一次・第二次世界大戦の動乱期、

本庄京三郎、片岡安、黒正巌らは、自らの力で学校を創り上げ、

工都・商都へ人材を送り続けた。

資料編Ⅳ

講演者から塾生に配布されたレジュメ

税込価格:2,160円

 

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